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2018年03月11日

結石の激痛、再び

 「母」は「はは」と読む。
 人生の甲羅を経て心身ともに朽ち、濁ってくると、まさに濁点がついて、
「ばば」
 と濁る。

 すなわち「婆(ババ)」である。

 このことがふいに閃き、愚妻に教えてやった。
「おまえは〝はは〟が濁った存在なのだ。だから、これらは〝お濁りさん〟と呼ぶことにしよう」

「ちょっと、父も同じでしょ。〝ちち〟が濁れば〝ぢぢ〟じゃないの」

 口の減らない女だ。

「亭主にタテついて幸せになった女は、古今東西いないのだぞ」
「勝手なこと言ってなさいよ。また結石が痛くなるから」
「バカ者が、もう結石は直ったのだ」
「出たの?」

 ここでハッと我に返る。
 まだ結石は出ていない。

 そういえば、医者がCT画像を見ながら、
「腎臓を出たすぐのところに引っかかっているから、出るまで、長ければ1カ月かかるでしょう」
 と言ったことを思い出した。

 だから座薬の鎮痛薬も10日分が処方されている。

(ヤバいな)
 と、思った矢先、マジに右脇腹に痛みが起こってきた。

 二階の部屋でジャンプするわけにはいかないので、階下の居間に降りて、ピョンピョン飛び始めた。

 痛みで動けなくなる前に、飛び跳ねて結石を動かすのだ。
 私がいつもやる方法である。

「ちょっと、うるさいわね」
 テレビを観ている愚妻が文句を言う。

「結石だ」
「ほらごらんなさい! 私の悪口を言うと痛くなるわよって言ったばかりでしょ」

 勝ち誇ったように言う。
 癪な女だ。

「座薬を出せ!」
 受け取ってパンツを下ろすと、
「ちょっと、トイレに行って入れなさいよ!」
「バカ者! トイレは出すところで入れるところではない!」
「あら、面白いはね。けっこう元気じゃないの」

 笑ってやがる。
 私は結石で愚妻に復讐されているのだ。

追伸
 痛みをこらえながらブログを書くとどうことになるか、実験しながら書いてみた。
 結構、書けるものだ。
 顔は痛みに歪んでいるが。
 

投稿者 mukaidani : 2018年03月11日 20:18