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2018年02月20日

無事の一年

 人生を長く生きていると、「流れ」というものが感覚でわかってくる。

 経験則というやつだ。

 たとえば仕事が忙しいとき。
 予定表とニラめっこしてスケジュールを細かく決め、
「これでよし」
 となるが、こういうときに限って突発的な用事が入ることを、経験則でわかっている。

 だから、綱渡りのスケジュールを組みつつ、
「何か飛び込んでくるぞ」
 と警戒し、心の準備をするのだ。

 昨日も友人から電話で、
「木曜日に葬場勤行の練習があるんだけど、案内がいってる?」

 突発事態である。

 木曜日は稽古がないため、自由に使える一日。
 仕事の積み残しや、調べごとなどに時間を充てる予定にしていたが、
「何かある」
 と警戒していたので、平静に受け止めることができた。

 流れがわかるので、忙しいときほど私は頻繁に予定をチェックし、「飛び込み案件」に備える。

 そんなこともあって、私は随時、愚妻に予定を口頭で告げておくのだが、外出の予定を伝えると、
「じゃ、食事はいらないのよね」
 愚妻の声が明るくなる。

 ところが、
「いや、夕方には帰ってくる」
 と言おうものなら、
「出歩いていないで、仕事したらどうなの」
 とたんに機嫌が悪くなる。
 予定を入れるのも楽ではないのだ。

 昨夜は近所のイタメシ屋へ出かけ、愚妻と年間予定の打ち合わせ。
 12月まで手帳をめくったので、何やら今年が終わった気分になった。
 明日の命はわからないが、とりあえず手帳の上では、この一年を無事に生きたことになるのだ。
 

投稿者 mukaidani : 2018年02月20日 15:41