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2016年07月17日

好きでやっているだけ

 ニースのテロ事件に、トルコのクーデダー。
 くわえて都知事選という〝茶番劇〟が連日、テレビを賑わせている。

 といっても、私は一日中パソコンに向かっており、テレビを観るのはメシを食うときくらいで、
「おっ、トルコでクーデターか!」

 驚くと、
「失敗したそうよ」
 愚妻がしらっと言う。

 愚妻は忙しいと主張してはいるが、テレビを観る時間があるということ。
 人生が不平等であることは百も承知はしているが、いざ現実を見せつけられると、心境は複雑に揺れるのだ。

 都知事選で、増田、小池、鳥越の三氏が声を張り上げている。
 忙しい思いをしてまで、なぜ都知事になりたいのだろうと、私は不思議で仕方がない。
「わしなら、カネを積まれても都知事にならん」
 愚妻に言うと、
「怠け者だからよ」
 と、冷たく突き放す。

 一日中パソコンに向かっている私が、どうして怠け者なのか。
 厳しく叱責すると、
「好きでやっているんでしょ」
 とニベもない。

 そうか、わかったぞ。
 都知事候補の三人は、単に好きでやっているだけなのだ。
 

投稿者 mukaidani : 23:56

2016年07月12日

世のなか「一長一短」

「寝ては夢、起きては現(うつつ)幻(まぼろし)の」
 そんな言葉が、唐突に脳裏をよぎる。

「寝ては書き、起きては現 また書いて」
 そんな日々である。

 何冊か同時進行しているので、自宅の仏間に資料やゲラが乱雑に広げてある。
「寝ては書き、起きては書き」で仕事をするには、道場の仕事部屋より、和室のほうがよい。
 資料を広げられるし、疲れたら横になれるし、風呂にも入ることができる。

 だが、正座していると足が痺れる。
 あぐらをかけば腰が痛くなる。
 腰が痛くなれば、マッサージに行く。
 マッサージに行けば、仕事の時間をロスする。

「家にいるとうるさいわね。道場で仕事をしなさいよ」
 と愚妻に嫌味も言われる。

 世のなか、一長一短。
 うまくいかないものだと、我が身をもって悟るのだ。

投稿者 mukaidani : 09:39

2016年07月04日

お婆さんの一言

 このところ早朝ウォーキングは、一人で出かけている。
 愚妻はサボリである。

「私、パス」
 この一言で終わり。

 不謹慎の極(きわ)みだが、もとより本人にその自覚はない。

「そんなことでどうする!」
 と叱責した手前、私は何が何でもウォーキングを継続せねばならない。
 意地こそ「継続の母」なのだ。

 で、一昨日のウォーキング。
 歩行補助器を両手で押しながら、お婆さんがウォーキングをしていた。

 足が遅いので、このまでは私が追い越すことになる。
 だが、早朝の田舎道。
 背後から急接近して「キャッ!」ということになっては、時節がらヤバイことになる。

 そこで、足音をわざとさせ、
「後ろにいますよ、これから追い越しますよ」
 ということをメッセージしつつ、接近すると、お婆さんが立ち止まって私を振り、
「足が早いですねぇ」
 と感心してくれたので、何となく立ち話になる。

 お婆さんは近くの老人ホームで暮らしているとかで、
「歩けなると大変ですからね。五千歩を目標に毎朝歩いているんです」
 とおっしゃる。
 私が時間帯をズラしたので、これまでお会いすることがなかったのだろう。

 私は酔狂でウォーキングしているが、元気でいるために必死でそうしている人もいる。

「無理をせず、気をつけてくださいね」
 と告げて私は先を行ったが、もし私が長く生きたなら、きっとこのときの会話を思い出すことだろう。

投稿者 mukaidani : 11:50