« 2013年11月 | メイン | 2014年01月 »

2013年12月29日

雪国で溜め息

 四日ほど、山形県の酒田市へ出かけていた。
 雪道をクルマで走りたくて、この温泉地を選んだ。

 とはいえ、山形自動車道の月山のあたりは、雪道に馴れない私はおっかなびっくり。
 冬場の雪国はもうやめよう。
 それでなくても、諸々危険と隣り合わせの人生。
 あえて危険をおかすことはあるまい。

「だから私は雪道は運転しない」
 と愚妻は得意がっていたが、要するに私に危険を押しつけただけのことではないか。
 身勝手な女と旅行すると、私はいつも損な役回りになるのだ。


 湯船に浸かり、部屋に戻ると仕事。
 愚妻は隣室で寝転がってテレビ。
 旅館の窓から遠くに冠雪の鳥海山を眺めつつ、
(やれやれ今年も終わりか)
 溜め息をついた雪国であった。

投稿者 mukaidani : 01:18

2013年12月23日

昨夜は柚子(ゆず)風呂

 昨日は冬至。
  1年の間で昼が最も短く、夜が最も長くなる日だ。

 といっても、慌ただしい師走。
 そんなことはコロリと忘れていたが、いつも行くマッサージ店で雑談していて、冬至であることを知った。

 帰宅してすぐ、
「今夜は、柚子(ゆず)風呂だろうな」
 と愚妻と問うと、
「カボスならあるけど?」

 マヌケたことを言うので叱りつけ、すぐ柚子を買いにやった。

 そして、夜。
 湯船に柚子を浮かべて入った。

「どう? いい香りでしょ?」
 愚妻が風呂場をのぞき込み、問われて、ハタと気づいた。
 夏場、アレルギー性鼻炎で鼻づまりを起こして以後、嗅覚が機能しなくなっていたのだ。

「忘れておったが、このところ匂いがせんのだ」
「じゃ、どうして柚子を買ってこさせたのよ」
「冬至だからに決まっておる」
「匂わないんでしょ」
「匂わなくても、冬至は湯船に柚子を浮かべて・・・」
「屁理屈!」
 愚妻の怒るまいことか。

投稿者 mukaidani : 14:24

2013年12月18日

仏教図書館へ

 今日は午前中に保護司会の打ち合わせをすませ、午後から成田山新勝寺の仏教図書館へ出かける。

 江戸時代の寺院生活を調べているのだが、意外に資料がない。
 いや、あるのだろうが、「軽い読み物」がないのだ。
 いやいや、自分が何を知りたがっているのかハッキリしていないのだ。

 だから仏教図書館の係の人も戸惑いながら、
「仏教の入門書がいいんじゃないですか?」

 それでも「入門書」を何冊かめくっていると、江戸時代、お寺が金貸しをやっていた話など、それなりに面白い発見があった。


 明日は時間があれば、鎮痛剤アレルギーの検査に病院に行きたいと思っているが、原稿も書かなければならないし資料調べもある。
 溜まった資料の整理もしたい。
 夜は編集者と打ち合わせだ。

 今年もあと2週間。
 あわただしく過ぎていく。

「忙しい」
 と言うと、
「私だって忙しいんだから」
 と愚妻が張り合って、
「今日は睫毛パーマでしょう。明日はマッサージだし・・・」

 こういうのも「忙しい」というのであれば、なるほど師走は誰でも忙しいわけだ。

投稿者 mukaidani : 22:10

2013年12月17日

人間は、得意の絶頂でつまずく

 ブログの更新をすっかり忘れていた。
 先ほど風呂に浸かっていて、ハタと思い出した次第。
 63歳の誕生日を迎え、気持ちがリセットされたからだろう。
 私にはそういうところがある。

 来年に向け、このところ編集者と打ち合わせが続いているが、猪瀬直樹都知事の話題がまったく出てこない。

 擁護も批判もなし。
 無視でもない。
 関心外なのである。

 物書き出身なので話題に出て当然だろうに、みなさん、あきれているのだろう。
 いや、業界出身として恥ずかしく思っているのかもしれない。

 人間は得意の絶頂でつまづくという。
 都知事になり、東京五輪を決め、まさに得意の絶頂で猪瀬氏はつまづいた。

 だが、言い換えれば、得意の絶頂に至らなければつまずかないということになるのではないか。
 ならば、得意の絶頂にほど遠い私など、つまずきはないということになる。
 妙な安堵をする今日この頃である。

投稿者 mukaidani : 09:57

2013年12月07日

誕生日と胃潰瘍

 12月3日で63歳になった。
 老い先短くなっていくことに快感がある。
 マラソンランナーほど頑張ってはこなかったが、一つ歳を拾うごとにゴールが近くなり、もう走らなくてよくなるのだと思うと、何となく気分が浮かれてくるのである。

 普段から、そんなことを口にするものだから、愚妻も私の人生については達観しているようで、私の代わりに胃カメラの検査結果を医者に聞きに行き、
「胃潰瘍だけど、ピロリ菌はないそうよ」
 と、実につまらなさそうに言う。

 そして、
「あなたと違って、私の胃はとてもきれいで」
 と得意になってしゃべっている。

 結局、私の胃潰瘍については何がどうなっているのか、ついぞ愚妻から説明はなかった。

「還暦以後は余生」
 と、いつも嘯(うそぶ)いているだけに、
「で、わしの胃潰瘍はどうすればいいんじゃ」
 とは意地でも問わないのだ。

投稿者 mukaidani : 23:00

2013年12月02日

風邪とすき焼き

 昨日、朝起きたらノドが痛む。
 声が出ない。
 風邪を引いた。
 道場で子供たちを相手にするので、風邪が移りやすいのだろう。

「どうして風邪なんか引くのよ」
 と愚妻は怒る。
「好きで引いたわけではない」
「うがいをちゃんとしないからよ」
「風邪を引く前に言え」
「もう、しょうがないんだら」

 だが、仕事の追込みで、「しょうがない」というセリフは私には禁句。
 パソコンに向かってせっせと原稿を書く。
 途中で入浴する。
 仮眠をとる。
 そして、パソコンに向かう。
 昨夜からこの繰り返し。

 こういう芸当は自宅ならではで、道場の仕事部屋や、九十九里の仕事場ではできない。
 口うるさくはあっても、愚妻がそばにいるのは何とも便利で、心強い。

 今日の昼食はすき焼きにすると、いましがた私に告げにやってきた。
 風邪で唸っているというのに、真っ昼間からすき焼きにするのか。
 愚妻は便利で、心強くはあるが、時として、何を考えているのかわからなくなることがあるのだ。
 

投稿者 mukaidani : 11:57