« 2012年11月 | メイン | 2013年01月 »

2012年12月26日

歳の取りようが足りない

 このところ、畑はまったくご無沙汰である。
 愚妻も同様である。

「行けよ」
 と言うと、
「あなたの担当でしょう」
 と言い返してくる。

「わしは忙しくて時間がない」
「忙しいのは、あなただけじゃないわよ」
 と言い返してくる。

 そう言えば、東日本大震災のとき、
「バカって言えば、バカって言う。谺(こだま)でしょうか。いいえ、誰でも」
 そんなAC機構のCMが四六時中、流れていたことを唐突に思い出した。

 年明けの三月で、震災からまる二年が来る。
 震災と原発の教訓を、意識の中で風化させてはならない。


 来年はどういう一年にするか。
 そんなことを考えつつ、
「人間、明日の命がわからないのに何をバカなことを」
 と我が身を叱責する。

 何事も「折り返し地点」までの道は遠く、半分を過ぎればあとは早い。

 知人が「歳を取ると一日が長く、一年が経つのが早い」と言って笑っていた。

 私は、一日も一年も経つのが早い。

 どうやら、歳の取りようが、まだ足りないのかもしれない。

投稿者 mukaidani : 02:31

2012年12月21日

深夜3時の電話

 明後日、23日が道場の稽古納め。
 朝10時から小一時間ほど子供たちと稽古をして、そのあとお菓子と豚汁(お汁粉かもしれない)を配る。

 午後は大掃除で中学生たちが来てくれる。
 こちらはハンバーガーとジュース、お菓子を配る。

 夜は大人の忘年会。

 稽古が休みになれば仕事に集中だ。

 週4日、それぞれ夕方5時から9時まで稽古だから、仕事が忙しくなると時間のやり繰りが大変である。

 稽古のあとの深夜も最近は執筆するので、稽古はできるだけ疲れないように心がけているのだが、仕事でいら立っていると、つい指導にも力が入ってしまい、帰宅すると眠気が襲ってくることになる。

 そろそろ午前3時。
 いま、道場内の仕事部屋にいる。

 携帯が鳴ったので、
(どこのアホか)
 と思って着信を見ると、愚妻からではないか。

 何かあったのかと心配して急いで電話に出てみると、
「何時に帰ってくるの?」

 ノンキな声。
「テレビを観ながらウトウトしてたんだろう。このヒマ人」

 嫌味を言うと、
「あなたの部屋を片づけていたんじゃいの!」
 逆ギレである。

「本も荷物も出しっ放しで、ちっとも片づけないから私がやっているんでしょ」
「スマン、スマン」
 と素直に言えばいいのだろうが、今後の力関係を考えれば、弱みは見せられぬ。

「わしも好きで片づけないのではないぞ。忙しくて……」
「それで何時に帰ってくるのよ」
「わしが帰る時間と、おまえと何の関係があるのだ」
「部屋の暖房をどうするか聞いてるんじゃないの。帰らないんなら切って寝るから」

 電話もプッツンと切れた。

 さて、もう少し書くとするか。
   

投稿者 mukaidani : 03:00

2012年12月14日

不信の時代

「投票前だというのに、ちっとも盛りあがらんな」
 愚妻に言ったら、
「なに言ってるのよ。宣伝カーがうるさいじゃないの」
 と、あきれている。

「あれば宣伝カーじゃなく、選挙カーと言う」
 他所で言って恥をかくといけないので、訂正したところが、
「あれって、候補者の宣伝じゃないの」
 ムキになって反論するので、君子は危うきに近寄らず。

 さっさと風呂に入り、出てからテレビをつけると、政見放送をやっていた。
「あれをやります、これをやります」
 と威勢がいいが、「やりました」と過去形で言う候補者はいない。

 新人候補はともかく、これまで現職だった議員に、
「安心の社会をつくります」
 と未来形で言われたんじゃ、
「おいおい、おまえはこれまで何をやっておったんだ」
 と言いたくなってくるではないか。

 民主党のデタラメで、マニュフェストの信頼は地に落ちた。
 原発事故と、その後の対応のデタラメで、詭弁(きべん)が堂々とまかりとおるようになった。
 笹子トンネルの事故で、検査態勢の杜撰(ずさん)さが露呈した。

 そして、ペラペラと美辞麗句を並べる候補者たち。

 いま日本は「不信の時代」を迎えている。

投稿者 mukaidani : 12:06

2012年12月12日

「おい、腰を揉め!」

 推敲で勝負とばかり、原稿を書き飛ばしている。
 それほどに忙しい。
 だからこの一週間、首や腰に〝磁気〟を貼り続けている。

 おかげで、磁気を貼ったあとが、かぶれてきた。

 これが痒いのである。

 磁気を見限って、指圧に切り替える。
 と言っても、店に出かける時間がない。

「おい、腰を揉め!」
 今朝、愚妻に命じて腹ばいになる。

「ホント、うるさいわね」
 あくびを噛み殺し、それでも一応、指圧のまねごとはしてくれる。

「痛い! バカ者!」
 と怒鳴りつけたのがまずかった。

「あっ、そ」
 さっさと指圧をやめてしまったである。

 察するに、わざと痛くして、このセリフを引き出したのではないか。
 愚妻も最近は知恵をつかうのだ。
 うかうかしていると、してやられてしまう。
 来年は、〝新手の操縦法〟を編み出さねばと、しばし原稿のことを忘れ、反省したのである。

投稿者 mukaidani : 22:43

2012年12月06日

愚妻の怒り

 肩が凝(こ)る
 首が凝る。
 腰が痛い。

 物書きの宿命で、同じ姿勢でパソコンの画面を睨みつけ、脳みそを絞り出すからである。
 ロダンの彫刻「考える人」が眉間にシワを寄せ、パソコンに向かっていると思っていただければいいだろう。

 週に一度はマッサージにいくが、忙しくなると、それではとても追いつかない。

 そこで、
「おい、磁気を買ってこい!」
 と愚妻に命じることになる。

 首に掛ける磁気や、貼り付ける磁気である。

「いいか、すぐ効くやつを出せと店の人間に言うんだぞ!」
 念を押すが、愚妻はブスッとした顔で薬局に出かけて行った。

 これが昨夕のこと。

 ここまではいい。

 ところが、薬局から帰ってきて、愚妻が眉を吊り上げた。
「ちょっと、どこが忙しいのよ!」

 うっかりしていた。
 ネットショップで着物の羽織紐と帯を探していた私は、パソコン画面をそのままにしていたのである。

「あっちが痛い、こっちが痛いって、うるさいことばかり言って、ホントに仕事しているの!」

 いやはや、愚妻の怒るまいことか。

投稿者 mukaidani : 10:08

2012年12月03日

尻に火がつく

 昨日は、千葉県四街道市で空手の大会があり、顔を出す。
 締め切りが迫っていて空手どころではないのだが、うちの道場からも十名ほど出場するし、主催者にも出席すると伝えてあるので、やむを得ない。

 試合を観戦しながらプログラムの余白に、原稿のコンテや書き出しをメモっていると、
「お弟子さんたちの結果ですか?」
 主催者に声をかけられ、あわててプログラムを閉じる。

 夜は、愚妻と食事に出かける。
 食事どころではないのだが、今日、12月3日が私の誕生日ということで、そのお祝いだと言われれば、断るわけにはいくまい。

 お歳暮がわりだと言って、お店からシャブリをもらう。
 私は一刻も早く帰宅して原稿を書かねばならぬというのに、愚妻は夕雅にワイングラスを口に運んでいる。
「誰のお祝いだ!」
 と言いたかったが、そうもいかぬ。
 人生も、夫婦も、辛抱が大事なのだ。

 明日は保護司の仕事で家庭訪問だ。
 忘年会など今週の予定はすべてキャンセルしたが、保護司の責務はそうはいかない。

 今日は、この冬一番の冷え込みだそうだが、締め切りで尻に火がついた私は寒くはないのだ。

投稿者 mukaidani : 21:29