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2012年11月29日

苦労するのは、主(あるじ)だけ

 午前中は保護司の研修会。
 午後は都内で所用。
 しかも、仕事が詰まっていて、毎日、時間に追われている。

 老いた駄犬の〝マック爺さん〟は、メシのとき以外はグーグー寝てばかりいる。

 寝姿を見ているうちに、うらやましくも腹立たしくなって、
「ワン!」

 でっかい声で吠えてやると、〝マック爺さん〟がビクッと飛び起き、
「どうしてイタズラするの!」

 もっとでっかい声で、愚妻が怒った。

「一家の主(あるじ)が寝ずして苦労しているというのに、愚かな犬が惰眠をむさぼるとは何事だ」
「バカみたい」

 愚妻がフンと鼻で笑って、視線をテレビにもどす。

「肩を揉め」
 と言いたいところだが、素直に聞き入れるわけがなかろう。

 しょうがない。
 原稿を書くか。
 苦労するのは、主(あるじ)だけなのだ。

投稿者 mukaidani : 20:42

2012年11月25日

雪駄を履いて「あっ、ヤバ!」

 空手や雅楽など諸々の行事が一段落。
 今日は九十九里の仕事部屋へ出かけることにし、夕食に古民家の和食『愚為庵』を予約した。

 御宿(おんじゅく)の里山にあって、風情ある店だ。

 となれば、当然、和服。

 さっそく着替え、さて履き物はどれにしたものか。

 厭きっぽいが凝り性の私は一時期、履き物に凝り、雪駄も草履もたくさん持っている。

 ゲタ箱をごそごそやっていると、見たこともない雪駄が出てきた。

「おい、この雪駄はどうしたんだ?」
「知らないわよ。買ったんでしょ」
 愚妻がトゲのある声で言う。

 履き物に限らないが、私は買ってしまうと興味が失せ、忘れてしまうのだ。

 記憶にないが、この雪駄をひっくり返してみると真っ新(さら)で、一度も履いていない。

「じゃ、今日はこれを履いていくか」
 というわけで出かけた。

 ところが。

 店の前でクルマからおり、二、三歩踏み出したところで、雪駄の底の前部かパックリ剥がれてしまったのである。

 それも、両方とも。

(あっ、ヤバ!)

 歩けない。

 しかし、後ろの部分は剥がれていないので、後ろ向きなら歩ける。

「おい」
「なによ」
「周囲の景色を見るふりをして後ろ向きに歩くから、わしが躓(つまず)かないよう注意せよ」

 そんなわけで、後ろ向きに店に入っていった。

 店を出るときは、陽がとっぷり暮れて周囲は真っ暗だし、店の周囲に人の目はない。
 愚妻が勘定しているスキに、スキーを履いて歩く要領でクルマにもどった次第。

 いつ買った雪駄か知らないが、ずっと履かなかったので接着部分が干涸らびていたのだろう。

「使わなければ衰える」
 というのは、身体も服も履き物も同じということか。

 いい経験になった。

投稿者 mukaidani : 21:25

2012年11月19日

明日は明日の風が吹く


 鯨肉(クジラの肉)の在庫がありすぎ、学校給食やファミレスに登場するのだそうだ。

 冗談じゃないよ。

「捕鯨禁止でクジラが食べられなくぞ」
 と〝危機感〟を煽ってきたのは誰だ。

 たしか二十年以上も前からそう言われてきた。

 鯨肉が好きな私は、こりゃ大変だとばかり、クジラと見れば食してきたし、いまも食べている。

 それがどうだ。

 鯨肉が余って学校給食に売り込むとは、詐欺ではないか。

 こういう現状を見ると、年金がパンクするとか、日本が沈没するとか、福祉が立ちゆかなくなるとか、「危機の煽(あお)り」はホントなのかと眉にツバをつけたくなってくる。

 つまり「危機の煽り」は、「現在の視点」で「未来を見る」ということに原因がある。

 だが、明日は明日の風が吹くこともまた、事実なのだ。

 未来への対処は必要だが、神経質にならず、今日を存分に楽しむべきだろう。

 昨夜、雅楽の稽古から帰宅し、晩飯を食べながら愚妻にそんな話をすると、
「それ以上、楽しまれたら冗談じゃないわ」
 と、真顔で怒っていた。

 遊び心と無縁の女なのだ。
 

投稿者 mukaidani : 06:54

2012年11月14日

さあ、ひと踏ん張りだ

 左ヒザは相変わらず痛むが、鼻炎による鼻づまりが楽になってきた。

 鼻が詰まるというのは難儀なもので、頭がボーとして根気が続かず、原稿の調子がでない。

 で、ボーとしているうちに、原稿がどんどん溜まってきて、いささかあせり始めている。

「これからが大変だ」
 と、つい愚妻にこぼすと、
「書けばすむことでしょう」

 こともなげに言うのである。

 無知というのは、なんと恐いものであることか。

「バカもの。背中をかくのとわけが違う」
 と言おうとしたが、もとより愚妻に通じるわけがない。

 男は黙って頑張るのみ。
 さあて、今日はインフルエンザの予防接種もすませたことだし、年末年始を返上してひと踏ん張りである。

投稿者 mukaidani : 20:55

2012年11月11日

コツコツという努力

 鳥取市は活気がなかった。
 サンヨー電機がパナソニックと事業統合したため、一気に寂(さび)れたのだと、タクシーの運転手さんが言っていた。

 鳥取市はサンヨー電機の〝城下町〟である。
「何かに頼る」ということの恐さを、しみじみ感じた。
 自治体も、企業も、人間も、独立独歩の気構えが必用ということか。

 夜は居酒屋で、この地に調整に来ていた中日ドラゴンズの山本昌選手と待ち合わせ、遅くまで飲んだ。
 山本投手は今期、中日球団記録を54年振りに更新した最多勝利投手であり、プロ野球の最年長先発勝利記録を更新した。

 プロ生活29年。
「才能のない僕は、チャンスが来たときのためにコツコツと努力してきました」
 という言葉には千鈞(せんきん)の重みがあった。

「継続」と「力」について、あらためて考える。

投稿者 mukaidani : 12:42

2012年11月06日

今日は雨

 昨日は日帰り取材。クルマで、宇都宮の近くまで出かけた。
 明後日は、一泊で鳥取に取材に行く。

 これに、原稿書きと用事が重なって、ちょっと疲れ気分。

 今日は畑に行く予定にしていたが、うれしいことに外は雨。
 午後から雨足は激しくなるとか。
 ありがたいことじゃないか。

「何だ、せっかく畑に行こうと思っていたのに」
 ここぞとばかり、愚妻の前で思い切り残念がってみせる。
 私は家に居ても疲れるのだ。

投稿者 mukaidani : 09:16

2012年11月03日

兵戈無用と平和憲法

 オスプレイの配備に加えて、沖縄で相次ぐ米兵の犯罪。
 そして、領土をめぐる中国・韓国との緊張。

「主権とは何か、国防とは何か」
 をつきつめていけば、日米同盟と憲法改正を考えざるを得まい。

 釈迦は「兵戈無用」を唱えた。
 それは正しい。
 日本の平和憲法も正しい。

 だが、「非武装中立」を言うなら、米軍に頼るべきではない。
 大枚を支払い、基地を提供し、国防をアメリカ軍に依存しておいて、平和憲法もあるまい。

 平和憲法を貫くなら、即刻、日米安保を破棄し、米軍に出て行ってもらうべきだ。
 そうでないなら、憲法を改正し、自主防衛をすべきである。

「兵戈無用」を否定するのではない。
 用心棒をカネで雇っておいて、平和を口にするのは欺瞞ではないか、と言うのである。

投稿者 mukaidani : 09:40

2012年11月01日

恵那峡と紅葉

 左の膝に水が溜まって、痛い。
 アレルギー性鼻炎で、鼻水が出て苦しいし、思うように話せない。
 おまけに右足首に痛風の発作である。

 さらに、右肩胛骨のあたりに鈍痛。これは月に一、二度、定期的にやってくるが、イライラするほど痛むのである。

 医者で膝の水を抜き、ヒアルロン酸を注射。
 鼻炎と、痛風は内服薬。
 肩胛骨の痛みは湿布。

 この四重苦を抱えて先週末、クルマで岐阜県の恵那峡へ二泊三日の紅葉(こうよう)見物に出かけた。

 運転は、私。
 行きも帰りも、すべて私だ。
 愚妻が運転しない理由は、ただ一つ。

「トンネルが嫌いだから」

 それだけのことで、四重苦の私に片道6時間を運転させ、自分は助手席で高イビキ。

 恵那峡の紅葉はちょっと早かったが、痛風の私の右足首は真っ赤に腫れ上がり、見事な〝紅葉ぶり〟。
 これなら遠くまで出かけなくとも、わが家でじゅうぶん紅葉は堪能できたのにと、痛みに顔をしかめながら、帰途のクルマで思ったのである。

投稿者 mukaidani : 11:37